AT309 ダイニングテーブル
1952年、Hans J Wegner(ハンスウェグナー)によりに発表されたAT309ダイニングテーブルです。
AT309はウェグナーが手がけたテーブルの中でも珍しい「バタフライタイプ」。通常はW1500で4人が使うのに最適で、来客などで拡張する場合はさっとバタフライ部分を引き出せば最大8名まで利用可能。いわゆる「お誕生日席」まで加えれば10名が一つのテーブルを囲めます。
デザインに目を向けてみると、まず目に入るのが交差した脚部。すらっと伸びた脚部は中心部に向かって膨らみ、最も幅の広い部分でもう一本の脚部と交差。天板との接点は面積を増やしたレイアウトでしっかりと支えています。
脚部の交点から天板に向かって伸びるのは真鍮の貫。脚部の固定とテーブル全体の強度を支えるパーツに細くしなやかな真鍮を選択することで優雅なイメージに。メタルパーツのワンポイントはウェグナーの様々な作品で見ることが出来ますが、実用性と美しさを備えたお手本のような構成です。
チーク材の天板をオークの脚部が支えることで美しさと強さを両立。
サンディングにより表面のメンテナンスを行ったのち、オイル塗装にて仕上げました。
天板の裏には製造会社のAndreas Tuck社とデザイナーであるウェグナーの刻印がございます。