ネストテーブル
アルネ・ホフマン・オルセンは1941年に家具の専門学校を卒業後独立し、デンマーク国内でのみ作品が販売されていたデザイナーです。(後にアメリカに輸出され、大きな評価を得ました)。
同世代のデザイナーの影響を多分に受けており、こちらのネストテーブルでは一番大きなテーブルの縁が中心部のみ盛り上がるようなデザインにその傾向が見られます。(当時の流行りのスタイルのひとつです)。
オルセン自身の作風はシンプルなラインに丸みを帯びた(角が削られた)各パーツと繊細な脚部にあり、このネストテーブルにもその特徴を見ることができます。天面のチークと脚部のオークが組み合わされたバージョンは珍しく、デンマーク国内でも「なかなか見ることのない」貴重な一品です。美しいラインと素材の色彩により優雅な空間演出に適したテーブルではないでしょうか。
天板のチークはコンディション良好なためクリーニングの上オイルで仕上げ、脚部オークはフルサンディングの後オイルで仕上げました。