アームチェアセット
Kurt Ostervingは海軍の建築家からキャリアをスタートさせた後、家具デザイナーに転身。数々のデザインを手がけ、後にmomaのコレクションにその名を連ねました。独特の感覚で創造された彼の作品群は他の北欧デザイナーたちと一線を画しており、このアームチェアも然り。
後脚にジョイントされたアームは強い存在感を持ち、俯瞰して眺めると彫刻作品を見ているような錯覚を覚えるほどです。近づいてみると背面の籐張りの横方向のピッチを確保する為アームジョイント部分に穴を設け、木片に籐を巻き付けその穴に納めるというこだわりが見られます。
また、前脚の上部先端の角を丸め、これに合わせ座面に置くファブリックの角も丸めるなど、細かなところまで座り心地とデザインを追求していることが分かります。
本作は日本の籐張り職人と椅子張り職人の確かな手仕事を通してオリジナルに忠実な仕上りを実現し、ここにCLOVERSKYが提供する名品がまた一つ完成しました。籐張りの籐は経年変化を通じて少しずつ飴色に変化し、フレームと同化し味わいが深まっていきます。同様にお使いいただく方の愛着も深まって行くのではないでしょうか。