Arne Vodderアルネ・ヴォッター
Arne Vodderは1926年デンマーク生まれのデザイナーです。
1940年代半ば、Niels Vodderのもとで建築と家具製造の経験を積んだのち、コペンハーゲンの王立アカデミーでフィン・ユールに師事します。以来、フィン・ユールは師であり友人であり、ビジネスパートナーでもありました。
卒業後はコペンハーゲンのHindsgaulでオフィス装飾を担当するデザイナーとして働き、 1950年に建築家Anton Borgと建築とデザインのスタジオを設立。家具だけではなく、1,100件にも及ぶローコストな家屋設計も手がけ大成功を収めました。
1950年代から、George Tanier、Sibast Furnitureとのコラボレーションが始まります。このコラボレーションにより、Arne Vodderは最高の家具デザインを次々と生み出します。1957年、Sibast Furnitureが製作したサイドボードmodel29Aは、ミラノトリエンナーレで1等を受賞しました。
Arne Vodderの作品はローズウッドやチーク材の良さを引き出すためにまとめられたシンプルなフォームとリーフを思わせる意匠、時にカラフルなパネルでアクセントをつけたデザインで知られています。 VodderはFritz Hansonや France&Søn を始めとする国内メーカーの依頼によりキャビネット、テーブル、座席など多くの家具をデザインしました。
彼の作品は1950年代から70年代にかけてホワイトハウスのジミー・カーター大統領やカイロのアンワル・サダット大統領が愛用したほか、ジュネーブの国連事務所や多くのホテル、銀行、大使館などで採用されてきました。
その後も複数のキャビネットメーカーで家具のデザインと製造に携わりました。時代を経ても色あせないVodderのデザインは現在でも多くの人に愛され続けています。