Armchair Maintenance
アームチェアのメンテナンス
Sample / アームチェアのメンテナンス
Arm Chair
Design Hans.J.Wegner
Material Beech
01点検
外観の傷や汚れ、部品の欠損などを細かくチェックします。その内容に基づき、メンテナンスの項目を決定します。
背もたれ部分の隙間、足先の傷と退色、アーム部分の汚れなど。これらを分解洗浄し、磨き上げた後しっかりと組み上げることで新品に近いクオリティに仕上げて行きます。
02分解
ファブリックやレザーを使用している家具の場合、まずはその部分を取り外します。その後、必要に応じてフレームの分解を行います。
03洗浄
フレームの汚れを洗浄します。まずは熱湯をかけ汚れを浮かび上がらせることから始めます。
水/お湯への耐性がある素材のみこの工程を行っております
汚れが浮かんできたらタワシでこすり、表面を洗浄します。
洗浄が終わったフレームはしっかりと乾燥させます。
04サンディング
粗めのサンドペーパーから順にフレームを研磨し、細かな傷と汚れを取り除きます。本来のデザインを崩さぬよう、まさに「皮1枚」だけを慎重に剥がす感じです。
細部は特に慎重に作業を行います。
表層の汚れや傷が取れると、木が本来持つ美しい地肌が半世紀ぶりに姿を現します。
05組み上げ
サンディングを終えたフレームを組み上げます。これからも長く安心してお使いいただけるよう、しっかりと固定します。
06オイルフィニッシュ
磨き上げられた木材に自然由来のオイルを塗布します。数回塗り重ねることで木が本来持つ魅力を引き出します。
商品によってはラッカー塗装で当時の雰囲気を再現する場合もございます。
使用するのは自然由来でこどもが舐めても大丈夫なレベルのオイルです。今回は素材感を表現するため、白いものを選択しました。
少し塗って、拭いて、を繰り返しながら進めます。
奥まった場所も丁寧に仕上げて行きます。
オイル仕上げ完成です。木本来が持つ優しい風合いに仕上がりました。
07ファブリック、レザーの交換
ファブリックやレザーはサンディングと同時進行で張り直しやクリーニング、ウレタンの補充調整/交換を行い、フレームの仕上げが終われば組み上げて形にします。
新品同様に仕上がった座面をしっかりと固定します。
08最終チェック-完成
仕上がった家具にガタつきはないか、当初チェックリストに挙げられていた問題は全て解消されたか、外観上の問題はないかなど細かな最終チェックを行い、メンテナンス完了です。