#385ハイチェスト
1950年代にデンマークのOdder(オダー)と言う町の家具製造会社 Aksel Kjersgaard(アクセルキアスゴー)社にて製造された Kai Kristitansen(カイ クリスチャンセン)デザインの#385ハイチェストです。
アクセルキアスゴーはデザイナーでもあり、製造会社でもあるため、こちらのシリーズはアクセルキアスゴーの名前で流通されていることも多いようです。
シリーズ中でもっとも流通の少ないこちらの6段チェストは、弊社でも取り扱いは初。
円形の取っ手部は実用性も高く、見た目にも印象的なデザインです。
スモールチェストに近いコンパクトな幅でありながら細く長い脚部にすることで、実用家具感が強くなりがちなチェストです。
脚部は一見シンプルな構造に見えますが実は変形の5角形で構成されています。ちょうど内側に当たる部分にアーチを描くような意匠が施されており、こちらはミラーやビューローなどでも見られる特徴の一つです。
脚部付け根の裏側のような、通常使うシーンではほぼ目にすることのない場所にもしっかりと手が入っており、工房の意識とレベルの高さが伺えます。
素朴な中にも強さと美しさを併せ持つチェストは、ナチュラルテイストの空間と特に相性が良いのではないでしょうか。
よく見ると細やかな傷などはございますが、とても良いコンディションです。
ビンテージとしての雰囲気を崩さないよう、フルサンディングはせずに全体を家具職人の手でクリーニングを行い、今後も長くお使いいただけるようメンテナンスを行います。