#1789 スポークバックソファ
1945年。第二次世界大戦が終わったその年に、「デイベッドとラウンジチェアのハイブリッドを形にする」というコンセプトのもと発表されたのが#1789スポークチェアです。
モーエンセンはコンセプトを実現するために「片側の肘掛けを可動式にする」という回答を出しました。
このために採用された革ひもによる6段可動部は本製品の大きな特徴でもあります。
シェイカー家具に見られる丸いストレートなフレームをベースに背面の繊細なスポークと優雅な曲線を組み合わせるあたりはいかにもモーエンセンらしさに溢れており、座り心地・寝心地ともに申し分ありません。
この素晴らしいソファはその斬新さゆえ、製品化が実現したのは何と発表から18年後の1963年。
当時はフリッツハンセンが製造を請け負い、現在はフレデリシアが製造を引き継いでいます。
ビーチ材のフレームは細かな傷やダメージはありますが、むしろヴィンテージとしての雰囲気を高めているため、クリーニングで仕上げる予定です。
ファブリックはUrd-Stripe4に貼りかえ、合わせて内部ウレタンも新品に交換済みです。