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北欧ヴィンテージ家具の素材をご紹介する第3弾は「オーク」。 古代から現代に至るまで人と深い関わりを持ち続けるこの頑強な素材について見ていこうと思います。
オークにはホワイトオークとレッドオークがありますが、一般的に「オーク」といえばホワイトオークをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
日本では「ナラ」と呼ばれる木が「オーク」に相当します。(厳密に言えば異なるのですが、同じものとして考えても良いと思います)
この木材の歴史は古く、ヨーロッパ各地の神話に「神の木」として登場します。これは
・どんぐりによる糧(かて)としての役割・固く美しく、神事にも使われる素材としての役割
この2つが人間の生活にとって欠かせなかったことと深く関わっているようです。そしてその恩恵は現代にも受け継がれています。
オークは堅く、耐久性に優れていることが特徴です。そのため古来より家具の素材として重宝され、現代でも多くのフレームに使用されています。
また、ナチュラルな仕上げのオークは素朴な透明感を持ち、白を基調とした北欧インテリア空間では外すことのできない素材であるとも言えます。
オークで作られた家具はヴィンテージ、アンティーク市場での数も多く「長く付き合える家具」であることを証明していると言えます。
オークは美しい木目の中に、時として現れる虎斑(とらふ)が外見上の大きな特徴でもあります。本来の木目と異なる位置に出現する虎斑は好みの分かれるところですが、他にはないイメージを与えてくれます。
同じ家具の同じ部品の中でも虎斑の有無があり、見る場所によっても印象が変わります。
オーク本来のおおらかな木目が全面に出ている家具であれば十分その味わいを楽しむことができます。それと共に、どこかに虎斑が入っていないか探してみるのもオークの楽しみ方の一つと言えます。
もう一つの大きな特徴は「経年変化」。白い肌のオークは年を重ねるとともに徐々にその色合いを深め、10年を超えた頃から「飴色」と評される落ち着いた色に変化します。
チークと見紛うばかりに深まる色に気づいた時、過ごしてきた年月への感慨が沸き起こるのでは無いでしょうか。
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