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北欧ヴィンテージ家具において、 オイル仕上げと並んで多く採用されているのが「ラッカー仕上げ」です。 木の美しさを引き立てる均一な仕上がりと、 すっきりとした上品な艶。 一見すると扱いやすい仕上げのように見えますが、 実は素材の特性を理解した上で付き合う必要のある、 繊細な側面も持ち合わせています。 今回は、ラッカー仕上げとは何か、 その特徴と正しい扱い方について詳しくご紹介します。
ラッカー仕上げとは、 木材の表面に塗膜を形成する塗装方法のひとつです。 塗料を薄く重ねていくことで、 木の表面に繊細な保護層を作ります。 オイル仕上げのように内部へ浸透するのではなく、 表面に仕上がりの美しさを持たせるのが特徴です。 北欧家具では、 木の表情を整えながら美しく見せるための仕上げとして 広く用いられてきました。
ラッカー仕上げの魅力は、 表面が均一に整った美しい仕上がりにあります。 木材の杢目を活かしながらも、 なめらかで洗練された質感に仕上がります。 光の当たり方によって現れる、 控えめで上品な艶も特徴のひとつです。 オイル仕上げと比べると、 より「完成された状態」としての美しさが際立ちます。 空間全体をすっきりと見せたい場合にも、 非常に相性の良い仕上げです。
ラッカー仕上げは美しさに優れる一方で、 いくつかの繊細な特性を持っています。 ・水に弱い(※水溶性の性質) 水分が付着したまま放置すると、 塗膜が劣化し、輪じみや色あせの原因となります。 ・熱に弱い 熱いものを直接置くと、 白化や塗装の剥がれが起こる可能性があります。 ・アルコールや薬剤に弱い アルコールや洗剤は塗膜を溶かし、 色あせやダメージの原因となります。 そのため、 コースターや鍋敷きの使用、 水分をすぐ拭き取るといった配慮が重要になります。 また、レストア製品の使用についても、 過度な使用は塗膜を薄くする原因となるため注意が必要です。
ラッカー仕上げとオイル仕上げの違いは、 「表面の仕上がり」と「経年変化の楽しみ方」にあります。 ラッカー仕上げは、 美しく整った状態を保つことに優れた仕上げ。 一方でオイル仕上げは、 木の質感や経年変化を楽しむことに重点が置かれています。 どちらが優れているかではなく、 ライフスタイルや使い方によって選ぶことが重要です。 空間の完成度や見た目の美しさを重視する場合には、 ラッカー仕上げが適した選択と言えるでしょう。
ラッカー仕上げは、 均一で美しい仕上がりを実現する一方で、 繊細な特性を持つ仕上げでもあります。 水や熱、薬剤に対する性質を理解し、 適切に扱うことで、 長く美しい状態を保つことができます。 北欧家具の魅力を、 より洗練されたかたちで楽しみたい方にとって、 非常に魅力的な仕上げのひとつです。