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1950年代にデザインされた、 デンマークの巨匠Hans J. Wegnerによるエクステンションテーブル「AT304」。 一見するとシンプルなダイニングテーブルですが、 両サイドのハネ天板を広げることで大きく姿を変える機能的な構造を備えています。 美しいデザインと合理的な構造を兼ね備えたこのテーブルは、 北欧家具の機能美を象徴する名作のひとつと言えるでしょう。
AT304は通常時は132cmとコンパクトなサイズのダイニングテーブルです。 しかし両サイドのドロップリーフを広げることで、 最大238cmまで拡張することができます。 普段は2〜4名のダイニングテーブルとして使いながら、 来客時には大人数にも対応可能。 お誕生日席を含めれば最大10名ほどまで座ることができる、 非常に実用的なサイズ設計となっています。
AT304の魅力は、拡張機構の使いやすさにもあります。 多くのエクステンションテーブルのように、 パーツを引き出したりロックを操作したりする必要はありません。 天板を軽く持ち上げるだけで、 ハネ天板が滑らかに展開するシンプルな構造になっています。 日常の中で自然に使える、 ウェグナーらしい合理的な設計です。
脚部にはアンドレアス・タックを象徴する X-leg(クロスレグ)構造が採用されています。 単なるX型ではなく、 緩やかな曲線を描く彫刻的なデザイン。 構造体でありながら、 まるで彫刻作品のような美しさを感じさせます。 椅子を引いた際にも脚が邪魔になりにくく、 デザインと実用性の両方を考えた設計となっています。
天板とドロップリーフを支える4本の真鍮バーは、 このテーブルの特徴的なディテールのひとつです。 幕板を排したミニマルな構造の中で、 真鍮の繊細な輝きがアクセントとなっています。 チークの温かみ、オークの力強さ、 そして真鍮の上品な輝き。 それぞれの素材が調和し、 北欧家具らしい落ち着いた美しさを生み出しています。
AT304は単なる拡張式テーブルではありません。 使うたびにその構造の賢さと軽快さを感じられる、 日常の中で活躍するデザインです。 普段はコンパクトなダイニングテーブルとして。 来客時には大きなテーブルとして。 生活の変化に柔軟に対応できるこのテーブルは、 北欧家具の思想を体現した一台と言えるでしょう。 美しさと機能性を兼ね備えた、 Hans J. Wegnerによる名作エクステンションテーブルです。